先生と保護者が良好な関係をもちながら1年間を過ごすことは、とても大切なことですよね。
しかし、残念ながらどこの学校でもトラブルが起こっています。
そこで今回は、先生の目線から「先生と保護者のよりよい関係の作り方」について話します。
お互いに良い関係をつくるために、保護者の方に意識してほしいのは下の3つです。
・自分の子どもを疑う
・電話 < 文章
・リスペクトする
この3つを念頭に置いて先生と接するだけで、お互いにいい気分で1年間を過ごせるようになるかもしれません。順番に説明していきます。
自分の子どもを疑う

学校で何かトラブルがあったとします。その時に、子どもから聞いた話をそのまま鵜呑みにして、勢いのままに学校に連絡を入れていませんか?
自分の子どもが大切なのはとてもよくわかります。守ってやりたいという親心もわかります。
でも少し冷静になって下さい。
トラブルがある時には、その前に何か小さな火種があることがほとんどです。そしてそれは多くの割合で、当事者の双方に非がある場合があります。
子どもは自分に都合の悪いことは話したがりません。だからこそ、まずは子どもの話をよく聞いて、全てをクリアにしてください。良いことも、悪いこともです。
もし、自分の子どもにも非があるのに、それを充分に聞かないまま怒りをぶつけると、時に大きな怒りが自分に返ってきて、問題を解決しにくくなったり、保護者同士の関係も悪くしてしまうかもしれません。
一方的に「どうなってるんですか!!」と連絡をしてくる方。
「うちの子も〜しちゃったみたいで、家できつく叱ったんですけど、〜の部分に関しては納得できないようで、状況を教えてくれませんか?」と連絡してくる方。
どちらの方が好印象かは一目瞭然ですよね。
後者の方は、先生の立場からしても、好感度が上がります。話を聞いて、解決しようと心から思います。
一方で、前者のような方に対しては、マイナスな印象しかもちません。
あとで触れますが、このような振る舞いは最終的に、自分の子どもにも悪影響を与えることになります。
子どもの話を全て聞いたうえで、落ち着いて先生に連絡すると良いと思います。
電話 < 文章

トラブルが起こった時や、何かしら先生に言いたい(ネガティブな)ことがある時は、電話をするよりもまずは文面でコンタクトを取るのがベターだと私は思います。
先生の立場からすると、急に電話をかけられたら、正直戸惑うことがあります。また、電話は顔も見えず、”ぶっつけ本番”のようなコミュニケーションになるので、お互いに語弊があるような言葉が生まれてしまうかもしれません。そうすると、余計に話がややこしくなります。
まずは自分の感情をコントロールして、じっくり考えた上で、文章で先生に言いたいことを伝えてみて下さい。
いきなり電話をして話すよりも、お互いに建設的なやりとりができることもあると思います。
もし、いてもたってもいられなくて、電話で何かを確認したい場合は、自分が話すことよりも”聞かせてほしい”というスタンスで電話をしてみるといいかもしれません。
リスペクトする。

突然ですが、ご自分のお子さんの先生をリスペクトしていますか?
原点に戻りましょう。
そもそも、先生と保護者の関係性をなぜよくしなければならないのか。
答えは簡単です。
子どものためです。
先生も、できる限り保護者の方とより良い関係を持ちたいと思っています。残念ながら、それがうまくいかずに保護者の方に対して不適切な対応になってしまったりすることもあります。
そのことに対しては、先生は真摯に向きあって改善しなければなりません。しかしその一方で、些細なことをきっかけに、保護者の方から先生、あるいは学校に対してリスペクトに欠ける振る舞いをして来られる方もいます。
そういう方に今一度考えて欲しいです。
あなたのその行動、先生や学校に対する意見の伝え方は客観的にみて適切でしょうか。
先生との関係性が壊れてしまうと、少なからずそれは子どもに影響します。
先生も人間です。失礼な態度やリスペクトに欠ける振る舞いをされると腹が立ちます。
この保護者は面倒だからなるべく関わりたくないし、子どもにも当たり障りのない関わりだけしておけばいいや、なんていう感情にもなりかねません。
そうなったら本末転倒です。子どもが大きな被害を被ります。
自分が困った時に、保護者がどういう振る舞いをしているか、子どもも見ていることでしょう。
ぜひ冷静になって、適切なアプローチで先生に接してみてください。
全ては子どものために。
ば〜い。