
教員採用試験って難しいの?簡単なの?
合格するための方法は?
コツがあるなら知りたい!
本記事では、私が教員採用試験に合格した経験を踏まえて、合格までの道筋や試験対策について解説していきます。
教員採用試験のリアル【体験談】

私は新卒で教員採用試験に合格しました。試験の概要は以下の通りです。
一次試験
・一般教養試験
・教職教養試験
・集団面接
二次試験
・実技試験
・個人面接(模擬授業含む)
こんな感じです。
おそらく、多くの自治体が似たような形をとるはずです。
教員採用試験に合格するのは難しい?
本題に入る前に、大前提として言っておきたいことがあります。それは、
教員採用試験に合格するのは簡単
ということです。
おそらく、これから受験しようと考えている方にとっては、そんなことはないと思えるかもしれません。
しかし、この記事を読み終わった頃には「いけるかも」と思っているはずです。
合格までの道のりは正直それほど険しいものではないんです。
順番に解説していきます。
試験を受ける前に合否がほぼ決まっている

まず最初に、最も大切なポイントをお話しします。
実は、教員採用試験においては試験を受ける前に合否がほぼ決まっているのです。
どういうことなのか。
その理由は、受ける自治体などによって大きく倍率が異なるからです。
合否の最大の分岐点は、自治体と校種、教科選びだと考えます。しかし、受験者の多くがこの点を軽視していると思います。
あなたが教員採用試験に出願する際には、まずどこの自治体を受けるか悩むと思いますが、どういったことを考慮して自治体を選択しますか?
私が大学生だった頃、教員採用試験を受ける友人が少なからずいましたが、自治体の選択として一番多かったのは「地元だから」という理由でした。
その「地元」の試験の倍率が他の倍率と比べて相対的に低ければラッキーなのですが、そうでない場合、この時点で自ら合格の可能性を狭めているかもしれません。もし万が一不合格になった場合、後悔しないように自治体を選んでください。
2019年の教員採用試験の倍率を比較してみます。
小学校
北海道 1.3倍 福岡県 1.4倍 横浜市 1.9倍 佐賀県 1.3倍
高知県 7.1倍 神戸市 5.7倍 奈良県 5.0倍 沖縄県 4.2倍
中学校 (社会科)
兵庫県 7.0倍 福岡県 4.2倍 広島県 3.2倍 愛知県 2.4倍
神戸市 37.7倍 高知県 11.1倍 奈良県 7.2倍 沖縄県 11.8倍
高校 (日本史)
群馬県 36倍 大阪府 14.8倍 岡山県 15.5倍
高校 (世界史)
群馬県 9.0倍 大阪府 9.8倍 岡山県 6.0倍
高校(公民)
沖縄県 30倍 東京都 6.2倍 愛知県 3.7倍
出典:教育新聞
いかがでしょうか?この時点でそれぞれにかなりの差があることがわかります。
自治体の倍率は年度によっても当然変わりますが、倍率が高い(低い)自治体は過去の年度から予測を立てることがある程度できます。ですから、自分が候補としてあげている自治体の倍率の変遷を追って、最終的に受験するところを決めることが重要です。
もしあなたが、教員として働けるなら場所は問わない、という気概があるならば倍率の低いところを狙って受ければ、合格の可能性はグッと近づきます。
また校種や教科によってもかなり倍率に差があります。この記事を読んでいるのが採用試験よりもかなり前であった場合、自分が取得している免許で受けることができる、倍率の低い教科を受けることも合格に近づく近道かもしれません。
採用されてしまえば、教科などの配置転換は希望などを出せばできることもあります。まずは採用されることが大切だと考えるのであれば、前もって戦略を立てた上で出願してください。
筆記試験対策

それでは、筆記試験に関する対策について解説していきます。
筆記試験の対策として、私は参考書を1冊ずつ買ってそれをある程度覚えました。期間は1ヶ月くらいだったように思います。
私は過去問はやりませんでしたが、時間があるならばやった方が良いと思います。
筆記試験の対策は、あれこれ考えるよりも参考書をやるしかないので、ここではあまり時間を割いて解説はしません。それに、筆記試験も重要ですが、遥かに重要なことがあります。
それは、面接試験です。
筆記試験の対策に時間をかけるよりは、面接対策の方に時間をかけてください。
面接対策

教員採用試験においては面接がとても重要です。
もちろん、筆記試験である程度の点数をとっておくことも大切ですが、だとしても面接が重要です。
実際、私が一次試験が終わって自己採点をしてみると得点が5割を下回っていました。(笑)
しかしそれでも、一次試験に合格することができました。
採用者の側になって落ち着いて考えてみてください。
・筆記試験のスコアはよくないけれど、面接では明るく振る舞い、エネルギッシュでやる気がありそうな受験者 ・筆記試験のスコアは満点に近いけれど、面接ではボソボソ話しながら、いまいち何を言っているかわからない受験者
どちらを採用したいと考えますか?
ご存知の通り、学校現場の仕事は楽なものではありません。うまくいかないこともあるでしょうし、時には学級崩壊のような状況に陥ることもあるかもしれません。
その時に求められるのは、人間的なタフネスや情熱です。短い面接の時間ではありますが、そう言った人間性を面接官はしっかりと見ています。
だからこそ、少々筆記試験のスコアが悪くても大丈夫なんだという気持ちを持って試験に臨んでほしいと思います。
教員採用試験の2次試験について詳しく知りたい方は、下の記事もおすすめです。3分で読めるのでよかったらどうぞ。

私が行った面接対策の具体的な方法
さて、私が面接対策として行ったことを解説します。
それは
就職活動
そもそも、就職活動自体は、教員採用試験の面接対策として行ったわけではないのですが、結果的に、私が教員採用試験に合格する上で、そしてその後働いた中でもかなり重要だった、意義があったなと思ったのは就職活動でした。
断言できるのですが、就職活動をする、そしてそこで内定をもらうだけでも教員採用試験に合格する可能性は飛躍的に上がると個人的には思います。
教員採用試験までまだ時間の余裕があるという方は、就職活動をしてみることを強くおすすめします。
逆に採用試験までそんなに時間がないという方は別記事【教員採用試験の二次試験対策】を読むのが効果アリです。
後編では私が行った就職活動の詳細について解説します。
それでは今回の記事は以上です。