
オンライン教育を始めたかったけど、何から準備すれば良いのかわからない。Zoomで授業を始める前に、生徒ともっと簡単に連絡を取りたい。学校に行かなくても、生徒と連絡が取れたらいいなあ。
本記事では、こんなお悩みを解決する学習アプリ「Seesaw」について解説していきます。
【無料】オンライン教育で使えるアプリSeesawとは【小学生向け】
【無料】オンライン教育で使えるアプリSeesawとは【小学生向け】
オンライン教育を実施する時に最も重要なことは【先生と生徒がこまめに連絡をとる】ということです。
「授業をオンラインで行う」といっても、いつ、どうやって行うのか。生徒は何を用意しておくべきか。URLやミーティングIDなど、どこから授業に参加すればいいのかなど、こまめに連携しないと授業を実施することができません。
また、ちょっとしたトラブルが起きた際にすぐ連絡をとれるといいですよね。
通常、先生と生徒間での連絡は学校で完結します。
しかし緊急事態になると、先生が生徒と連絡を取ることができず、課題を出すこともままなりません。
少しずつ状況がよくなってきたというものの、いつ同じ様な状況が起こるかはわかりません。
また、通常の状態に戻ったあとでも、このアプリを使うことで先生の仕事が楽になったりしてもとても便利です。小学校から中学校くらいまでの幅広い年代に有効だと思います。
今回紹介する、この【Seesaw】というアプリを使えば、学校と生徒の連絡も簡単かつ安全に行うことができるので、ぜひ導入をしてみてはどうでしょうか。
オンライン教育アプリ【Seesaw】でできること
オンライン教育アプリSeesawでできることについて、主なものは以下の3つです。
①<先生ー生徒>の間で連絡交換ができる
②学校から課題を出すことができる
③生徒が課題を提出することができる
①<先生ー生徒>の間で連絡交換ができる
<先生ー生徒>の間で連絡のやりとりができないという点が、オンライン授業をする際に困る点としてあげられるのではないでしょうか。
緊急事態の場合、学校の先生も在宅勤務が基本になります。
ですから、生徒に連絡を取ることが難しい状況が生まれてしまいます。
学校へ行けば連絡はとれるものの、生徒の数十人に電話するのはすごく大変です。
また、小学生くらいの子どもたちは電話にでない可能性がありますし、公立学校の電話は校内に1、2台程度しかないという状況から、他のクラスの先生と電話の取り合いみたいな状況も生まれてしまいます。
このSeesawは、オンライン掲示板のような機能があるので、そこに投稿しておけば、生徒たちはいつでもどこでも担任の先生からの連絡を見ることが可能です。
パソコンやタブレット端末がない家庭でも、親がスマホさえ持っていれば、帰宅した時に子どもに先生からの連絡を共有することが可能です。※「一般向けモバイル動向調査」によれば、20〜49才の男女は約95%がスマホを所有しているということです。
先生からの連絡に質問し返すことも可能ですし、生徒から個別に先生に連絡をすることも可能なので、学校という場所を経由する必要がありません。
もちろん、先生と生徒のお互いのメールアドレスや電話番号などはわからない形でコミュニケーションをとることができるので、安心です。
②学校から課題を出すことができる
生徒の学力を保障するため、課題を行わせたい場合にも、Seesawは有効活用できます。
生徒に見せたい動画やページなどをSeesawの中でURLで参照します。
そのURLにアクセスして各自が課題を見て、コメントや個人での提出をすることで、やりとりができます。
単純に、予め配っておいたドリルなどの学習についてSeesawで指示し、決まった時間に答えを投稿することで【課題配付→採点】までが完結します。
③生徒が課題を提出することができる
生徒が課題を提出して、先生がチェックすることができます。
生徒が自分の行った課題をPDFにして提出したり、撮影したものアップロードすることができます。
小学生は、音読の宿題などもよく出されますが、音声動画を録音して提出することもできます。
それ以外にも、プレゼンテーションや実験動画など、子どもたちの自由な発想でいろいろな形の宿題を提出することが可能です。
Seesawを始める方法を解説【小学校の先生向け】
それでは、Seesawを運用するための手順をゼロから説明します。
Seesawに登録する方法
①まず、Seesawのページから、先生として登録を行います。
②管理者である「I’m a Teacher」を選択する。
③先生として登録するために、名前などを登録する。
※ちなみに、このメールアドレスはあくまで登録用であって、生徒にメールアドレスがわかってしまうようなことはありません。
④Seesawにログインすることができたら、生徒を登録する。
生徒の名前は英語、日本語のどちらでも大丈夫です。
⑤生徒は、メールアドレスやGoogleアカウントを使用しないので、右側をクリック
⑥生徒が持っている(保護者の物も含む)デバイスを使うなら右側をクリック
以上で準備は完了です。次は、生徒にログインしてもらいましょう。
生徒にSeesawにログインしてもらう方法
準備ができたら、生徒にSeesawにログインしてもらいましょう。
①Seesawのアプリをダウンロードしてもらう。
生徒にSeesawのアプリをダウンロードしてもらいます。もちろん、このアプリは無料です。
②QRコードを生徒に渡して、ログインしてもらう。
先生は、QRコードをプリントアウトするか、ログイン用のコードを生徒に配付します。生徒は、Seesawのアプリを起動させ、URLを読み込んでログインします。
ログインの方法はとても簡単です。ぜひ活用してみましょう。
Seesawを使った実際の事例
Seesawを利用することで、【先生ー生徒】間で連絡のやりとりがスムーズにできることは説明しました。
その機能をうまく活用できたら、次は学習記録用の【e-Portfolio】を作ってみましょう。
これまでの学校では、紙媒体などをファイルにとじていくのが一般的でしたが、Seesawを使って学習記録をしていくと、より簡単になり先生の仕事も減ります。
また、赤ペンでコメントを書くという作業がなくなり、先生もスマホを使って簡単にコメントできるので時短になります。
Seesawを使う時のルール【小学校の先生向け】
Seesawを使う時のルールを決める
Seesawを使う時のルールを子どもたちと共有しておくことが必要です。
具体的には
①「学び」に関係のないものは投稿しないこと
②朝・晩のうち必ず2回は先生からの連絡がないか確認すること
③保護者の管理のもと、家庭のルールを守りながら行うこと
などが挙げられるでしょうか。
生徒と先生が一緒にルールを作り、文章にして保護者とも共有するのがいいかなと思います。
Seesawのセッティングを工夫する
Seesawは、セッティングを工夫することによってトラブルなどを未然に防ぐことが可能です。
まず、必ずやっておきたい設定は【生徒の投稿には先生の承認が必要】という設定にしておきましょう。
この設定をすることで、仮に生徒が不適切な投稿をした場合でも、他の生徒の目に触れる前に先生がチェックし、その投稿を削除することができます。
さらに【コメントにも先生の承認が必要】という設定もあわせて行いましょう。
誰かが投稿した記事などに対して、他の生徒がコメントすることができる機能がSeesawにはあります。
そのコメントも、先生が事前にチェックし承認しなければ他の生徒に公開されないという設定にしておくことで、トラブルを防ぐことができます。
他の設定に関しては、自分の学校にあわせてうまく使い分けながら活用していけると良いと思います。
保護者の理解を求める
Seesawを利用することで、連絡交換が非常に円滑になります。
しかし、気を付けなければならないのは【保護者の理解を求める】ことです。
Seesawは前述の通り、正しいセッティングをすれば問題を未然に防ぐことができるようになっています。
しかし、こういった新しい機能を使うことに対しては、不安を感じる保護者の方もいます。そういった方々に対して、丁寧に説明することで不安を取り除き、家庭と学校が協力して、難しい問題にうまく対処していけると良いと思います。
このSeesawは、もちろんオンライン教育の際にも効果を発揮しますが、それ以外の時でも大いに役立つ機能が満載です。
運動会などの学校行事の写真をSeesawに投稿すれば、保護者はスマホからそれをダウンロードするだけで済みますし、先生がこれまでのように写真を並べて保護者に選んでもらって、それを写真屋に送って・・・という煩雑な作業をなくすこともできます。
また、先生から生徒への電話連絡をなくすことができます。
欠席の生徒に連絡する時など、保護者に電話をかけるのはタイミングによって迷惑な場合があります。
電話に出なければ、折り返しがかかってくるまで待たなければならないので、先生にとっても面倒です。
Seesawで連絡するシステムが整っていれば、そういった煩わしさが解消されます。
Seesawの機能について学び、ぜひ学校に導入を検討してみてはいかがでしょうか?
フリーアプリなので、すぐにでも始められます!
それでは今回の記事は以上です。