間違えやすい漢字の書き順【そもそも必要性ある?】

間違えやすい漢字の書き順


漢字の書き順ってどうでもいいじゃん。
覚えるのがめんどくさい・・・。
そもそも必要性あるの?



今回は、こんな疑問に答えていきます。


間違えやすい漢字の書き順について解説

漢字の書き順


ここでは、「漢字の書き順の始まり」や「正しい書き順」について説明します。


正しい漢字の書き順とは


突然ですが




この漢字の一画目として正しいのは次の①、②のどちらでしょうか?

間違えやすい漢字の書き順






正解は②です。一 画目は縦棒から入ります。





次の問題です。



この漢字の一画目は次の①、②のどちらでしょうか。


間違えやすい漢字の書き順「必」






正解は②です。




・・・





はい。どうでもいいですね・・・。




そもそも、なぜ漢字を書く順番を覚えなければいけないのでしょうか。


書き順を学校間で統一する目的があった


書き順はどうでもいいと思いますが、なぜそもそもそんなものがあるんでしょうか。



その答えは、【書き順は先生や学校間で統一する】といいう目的があったからです。


昭和33年に文部省から発行された「筆順指導の手引き」で、書き順について言及されています。


漢字の筆順の現状についてみると、書家の間に行われているものについても、通俗的に一般社会に行われているものについても、同一文字に2種あるいは3種の筆順が行われている。特に楷書体の筆順について問題が多い。

このような現状から見て、学校教育における漢字指導の能率を高め、児童の筆順を、できるだけ統一する目的を以って本書を作成した。

「筆順指導の手引き」文部省初等中等教育局初等教育課


確かに、先生によって教えられる書き順がバラバラだと子供たちが困る、というのはわかります。


あくまでも配慮としての統一


しかし、先ほどの「筆順指導の手引き」には続きがあります。


もちろん、本書に示される筆順は、学習指導上に混乱を来たさないようにとの配慮から定められたものであって、そのことは、ここに取りあげなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない

「筆順指導の手引き」文部省初等中等教育局初等教育課


つまり、簡単に言うと


①:漢字には、いくつかの書き順が存在する。

②:書き順が定められたのは、学校で教えるときに便利だから。


ということなんです。


漢字の書き順に間違いはない


漢字の書き順について、学校で先生に厳しく教えられた方も多いのではないかと思うのですが、実は漢字の書き順に間違いはないんです。


冒頭の2つの質問では「正解は・・・」と言う言い方をしましたが、実際はどちらも”正解”なんです。



漢字のとめ、はね、はらいも気にしなくていい


私の小学生時代もそうでしたが、漢字のとめ、はね、はらいについて細かく指導された経験があります。


しかし、この件についても公式な文書で以下のような言及がされています。


○手書き文字と印刷文字の表し方には,習慣の違いがあり,一方だけが正しいのではない。


○字の細部に違いがあっても,その漢字の骨組みが同じであれば,誤っているとはみなされない。

「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」(文化審議会国語分科会)


文部科学省のホームページにも詳細が書かれていますが、例えば「木」と言う字を思い浮かべてください。

二画目の縦棒はとめてもはねても問題がありません。ご存知でしたか?


そう考えると、自分は特に小学生時代、意味のない作業に合計で何時間使っていたのだろうかと愕然とします・・・。

漢字の書き順なんてどうでもいい

学校の黒板


ここまで読んでいただいた方がどのように感じるかわからないですが、個人的には漢字の書き順なんてどうでもいいと思います。



確かに、教える側として一つの書き順が定められていれば、教えやすいというのはあると思います。


しかし、子どもの立場に立ってみるとどうでしょうか?


世の中には右利きもいれば左利きもいます。元々は左利きだったけれど、親に右手で書くように言われている子もいるでしょう。



さらに言うと、子どもたちの脳の構造は一人一人違います。


絵を描くときに、左端から描く子もいれば、下から描く子や中心から描く子がいるように、同じ字でも別の部分から描くほうがやりやすい、ということはあって当たり前です。


現に、漢字そのものが書けても”書き順が間違っている子”がいるのは、その子が知らず知らずの内に、自分にとって最適な書き方を採用していることに他なりません。


その最適な方法を奪うことに、どれだけの意味があるのでしょうか。


みんなちがって、みんないいんじゃないの?


漢字の書き順とか、細かいところとか、本当にどうでもいいなって思いませんか?



そもそも、この時代に日常生活で丁寧に字を書く場面がどれだけありますか?



漢字の指導や鉛筆の持ち方も含め、そんなところに注目しても、子どもが却って窮屈な思いになるだけだと思います。



何かの記事で読んだ気がしますが、私の好きなリリー・フランキーさんは鉛筆の持ち方がヘンテコらしいんですが、書かれた字をみるととても美しいんですね。

それを矯正しなかった周りの大人って、すごい素敵だなって思いました。

書き順よりも大切なことがある


書き順にこだわるよりも、よっぽど大切なことは他にもありますよね。


英語教育やプログラミングなど、これからの時代に求められている能力について、もっと緻密に考えたりする方がはるかに生産的です。


ちなみに、子供のおすすめ英語教育法について【自宅で出来る】では英語教育の重要性やコツなどを詳しく解説しています。


ほんとに漢字の書き順なんてどうでもいいです。


それについて厳しく言われたらスルーすることをおすすめします。


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